子どもと一緒にオーロラを見る
子どもとオーロラを見る旅は、大人だけの旅とは計画の立て方が違います。夜遅い時間、厳しい寒さ、長いフライト。この3つを無理なく乗り切れるかどうかで、行き先と日程を決めてください。
何歳から楽しめるか
年齢で線を引くことはできませんが、夜遅くまで起きていられて、寒い中で待つことを理解できる小学生くらいからが、本人の記憶にも残りやすい時期です。
乳幼児を連れて行く家族もいます。その場合は、−20°Cを下回る屋外に長くいることは避け、暖かい室内や車の中から見る前提で計画してください。
日本の休みに合わせるなら
年末年始は夜が長く、早い時間からオーロラが出る可能性がある一方、一年で最も寒く、航空券も高い時期です。春休みの3月は気温が真冬より穏やかで、地磁気の活動もやや高まりやすい季節。子ども連れなら3月が選びやすいでしょう。
ただし3月は日がどんどん長くなります。北緯68°前後のラップランドでは、3月下旬になると空が十分に暗くなるのは20時台の後半以降です。
寒さ対策は大人以上に
子どもは体が小さいぶん、大人より早く冷えます。しかも夢中になると寒さを訴えません。大人が30分おきに手や頬に触れて確かめ、少しでも冷たければ車内や室内で温めてください。
服装は大人と同じく重ね着が基本です。手袋は指先が温かいミトンを選び、紐で袖につないでおくと失くしません。子ども用の防寒着を貸し出すツアーや宿もあるので、事前に確認すれば荷物を減らせます。
時差と夜更かしの工夫
日本とフィンランドの時差は7時間、冬のカナダ北西準州とは16時間です。到着した日から夜遅くまで起きている計画は避けたほうが、旅の後半に体調を崩しにくくなります。
オーロラが出やすいのは現地の22時から翌2時ごろ。夕食後に一度寝かせて、オーロラが出たら起こす、というやり方が子ども連れには現実的です。ガラス屋根の宿や、窓から北の空が見える部屋を選べば、ベッドの上で待つこともできます。
行き先とツアーの選び方
移動を短くしたいなら、ヘルシンキで国内線に一度乗り継ぐだけで着くフィンランドのラップランドが選びやすいでしょう。ロヴァニエミにはサンタクロース村があり、オーロラが見えなかった日も昼の楽しみを用意できます。
イエローナイフの観賞施設は暖かい小屋で待てるので、子ども連れにも向いています。反対に、夜通し車で移動するハンティング型のツアーは、子どもには負担が大きいことがあります。年齢制限を設けているツアーもあるため、申し込み前に確認してください。
まずは国内の星空から
いきなり海外が不安なら、北海道の冬の星空観察から始めるのもよい方法です。陸別町の銀河の森天文台のように、暗い空と観察設備がそろった場所で冬の夜を過ごしてみると、寒さの感覚や夜の過ごし方を家族でつかめます。
ただし、日本でオーロラが見られるのはまれな磁気嵐のときだけです。国内ではオーロラそのものを期待しすぎず、星空を楽しむ練習の場と考えてください。
持っていくと助かるもの
子どもは雪で手袋や靴下をすぐに濡らします。乾かす時間がない日に備えて、予備は多めに持っていくと安心です。
- 子ども用のメリノウール肌着と厚手の靴下を、日数分より多めに。
- 紐付きのミトンと、予備の手袋。
- 寝る前に着せられる、暖かいパジャマと帽子。
- 機内で使えるお菓子や本。長いフライトの退屈しのぎになります。
- 使い捨てカイロ。直接肌に貼らず、服の上から使います。
昼の時間をどう使うか
夜更かしが続く旅では、昼の予定を詰め込みすぎないことが大切です。犬ぞりやトナカイぞり、スノーシュー散策のように、短い時間で楽しめる体験を午後に一つ入れるくらいがちょうどよいでしょう。
冬の北極圏は、昼でも太陽が低く、日が短い時期です。明るい時間に外で遊んでおくと、夜はぐっすり眠れて、夜中に起きたときの機嫌も違ってきます。
よくある質問
子ども連れのオーロラ旅行は何月がいいですか。 寒さを抑えたいなら3月、夜の長さを重視するなら12〜1月です。イエローナイフなら、9月も比較的過ごしやすい季節です。
赤ちゃん連れでも行けますか。 行くことはできますが、極寒の屋外に長くいるのは避けてください。部屋の窓や暖かい車内から見られる宿や行き先を選ぶのが現実的です。
子どもが寝てしまったらどうすればいいですか。 オーロラが出たら起こす前提で、早めに寝かせておくのがおすすめです。旅行中に一度見られれば十分と考えて、毎晩無理に起こさないことも大切です。
子どもの防寒着は現地で買えますか。 ロヴァニエミやイエローナイフには防寒用品を扱う店があり、子ども用もそろいます。ただしサイズや在庫は時期によって変わるので、肌着と手袋、靴下だけは日本から持っていくのが確実です。
最終確認日:2026年10月16日