オーロラ予報の仕組み
オーロラ予報は、太陽の観測、太陽風の中にある探査機の観測、地上の磁力計の観測を組み合わせたものです。それぞれが異なる時間スケールで、異なることを教えてくれます。
Kp指数
Kpは地球全体の地磁気の乱れを3時間ごとに表す指数で、0から9までを3分の1刻み(2−、2o、2+ …)で示します。中緯度の観測所の磁力計から算出され、ポツダムのGFZ Helmholtz Centreが公表しています。NOAAはリアルタイムの推定値と3日間の予報を公表しています。
Kpが高いほど、オーロラオーバルは極から遠くへ広がります。ただしKpは3時間の地球全体の平均値です。短い増光があれば「Kp 3」の夜でも見事なオーロラが現れることがあり、高緯度の場所ではKp 0でもオーロラが見えます。
NOAAのGスケール
磁気嵐はG1(Kp 5)からG5(Kp 9)で評価されます。G1~G2の嵐ではスコットランド、スカンジナビア南部、米国北部でもオーロラが見られ、G4~G5の嵐では2024年5月と10月のように中緯度まで広がることがあります。
太陽風とBz:直近1時間の手がかり
地球から太陽の方向へ約150万キロメートル離れた探査機が、地球に届く前の太陽風を観測しています。太陽風が地球に届くのは通常30~60分後です。速度、密度、そしてとくにBz(惑星間磁場の南北方向の成分)が、地球の磁場にどれだけのエネルギーが入り込むかを決めます。
南向き(マイナス)のBzは、太陽風と磁気圏を結びつけます。数ナノテスラの南向きが30分以上続くことが、オーロラが近いことを示す最良の短期的なサインです。
OVATIONモデル
NOAAのOVATIONモデルは、観測された太陽風から、今後30分間に目に見えるオーロラが現れる確率の地図を作成します。当サイトではこれをすべての観測地のページに表示し、スコアの現在時刻の計算に使っています。
数日先から数週間先
コロナ質量放出(CME)が地球に届くまでには1~3日かかるため、3日間の予報はすでに観測された噴出に基づいています。コロナホールからの高速流は太陽の自転に合わせて27日ごとに戻ってくることが多く、数週間先のおおまかな見通しの手がかりになります。それより先は、季節的な目安にすぎません。
それでも予報が外れる理由
CMEの到着時刻には何時間もの不確かさがあり、その磁場の向きは探査機を通過するまでわかりません。そのため、予報された「嵐」が不発に終わることもあれば、穏やかな予報の夜に思いがけずオーロラが現れることもあります。
最終確認日:2026年10月15日