スウェーデンのラップランドでオーロラを見る
スウェーデン北部では、アビスコが晴れやすいオーロラの名所として知られています。山に囲まれた地形が雲を遮る「ブルーホール」があるためです。空港のあるキルナから車で1時間半ほどで、ストックホルムから夜行列車で向かうこともできます。
アビスコの「ブルーホール」
アビスコはトーネ湖のほとりにある小さな村で、西側にはノルウェー国境の山並みが連なります。大西洋からの湿った空気はこの山で雪や雨を落とし、乾いて下りてくるため、周りが曇っていても村の上だけぽっかり晴れることがあります。これがブルーホールと呼ばれる現象です。
降水量の少なさで知られる土地ですが、晴れが約束されているわけではありません。3泊以上を見込んでおくと安心です。チェアリフトで山の上の観測施設「オーロラ・スカイステーション」へ上がるプランも人気があります。
キルナとユッカスヤルヴィ
キルナはスウェーデン最北の市で、空港があるためラップランド観光の玄関口です。鉄鉱山の拡張で地盤が沈むため、町の中心部を東へ移す工事が続いています。
車で20分ほどのユッカスヤルヴィには、毎冬トーネ川の氷で建て直されるアイスホテルがあります。村の外れは暗く、宿の敷地からオーロラを見られることもあります。
ほかの拠点
当サイトの町のページでは、これらの町はどこも晴れて暗い夜ならほぼ毎晩チャンスがある場所です。南のストックホルムでも、Kp 3前後に達すると北の低い空に現れることがあります。
- ビョルクリーデン:アビスコの少し西、山の斜面にあるリゾート。
- イェリヴァーレ:キルナの南にある鉱山の町で、鉄道の分岐点。
- ルレオ:ボスニア湾に面した港町。冬は凍った海の上でオーロラを待てます。
- ヨックモック:北極圏のすぐ北の町。毎年2月上旬にサーミの冬の市が開かれます。
ストックホルムからの夜行列車
ストックホルム中央駅を夕方に出る夜行列車に乗ると、翌日の昼前後にキルナ、続いてアビスコに着き、終点はノルウェーのナルヴィクです。全体で20時間前後かかり、時刻はダイヤによって変わります。飛行機より時間はかかりますが、窓の外が白い森に変わっていく眺めも旅の一部です。
冬は遅れが出ることもあるので、到着日の夜にツアーを入れるなら余裕をもたせてください。急ぐなら、日本からヘルシンキやコペンハーゲン経由でストックホルムへ入り、国内線でキルナへ乗り継ぐのが最短です。
時期と寒さ
アビスコの白夜は5月下旬から7月中旬まで。オーロラシーズンは9月から3月下旬です。9月は紅葉が残り、凍る前の湖面にオーロラが映ります。キルナでは12月中旬からの数週間、太陽が地平線の上に出ません。
1月の平均気温はアビスコで−10°C前後。内陸のキルナやヨックモックはさらに冷え込み、−30°Cを下回る朝もあります。
アビスコでの一夜
アビスコの夜は、日が沈んでから徐々に暗くなる空を眺めながら始まります。村の宿は湖や山のそばにあり、宿の前に出るだけで暗い空が広がっています。オーロラは夕方に一度出て消え、深夜にまた強まることもよくあるので、一度見られなくても焦らずに待ちましょう。
オーロラ・スカイステーションは夜の営業で、チェアリフトに乗って山の上へ上がります。屋外のリフトは非常に冷えるので、手持ちの最も暖かい装備で行ってください。施設では防寒着を貸し出していることもあります。
アビスコ国立公園の雪の森を歩くスノーシューのツアーや、犬ぞりも人気です。夜に備えて昼は無理をしすぎないほうが、深夜まで外にいられます。
日本から旅程を組むコツ
日本からの往復と乗り継ぎで、移動だけで2日はかかります。ラップランドで3泊以上を確保するなら、全体で7〜8日の旅程が目安です。
キルナ空港にはアビスコ方面へのバスやタクシーがあり、宿によっては送迎もあります。鉄道を使う場合は、キルナからアビスコまで1時間半ほどです。冬は運休や遅れもあるので、乗り継ぎには時間の余裕を持たせてください。
アビスコには大きな商店が少ないため、必要なものはキルナで買っておくと安心です。
服装
−20°Cを下回る夜に備えて、肌着、中間着、防寒アウターの重ね着が基本です。足元は北海道の冬用ブーツより一段暖かいものを用意し、厚手の靴下を重ねてください。手袋は薄手の手袋の上にミトンを重ねると、カメラの操作もしやすくなります。
サーミ文化とトナカイ
スウェーデンのラップランドもサーミの人々の土地です。ユッカスヤルヴィやキルナ周辺では、トナカイを飼うサーミの家族が案内するツアーがあり、トナカイぞりや伝統的なテントでの食事を体験できます。
ヨックモックの冬の市は400年以上続くとされる行事で、2月上旬に合わせて訪れれば、手工芸品や伝統料理に触れられます。この時期は夜も長く、オーロラとあわせて楽しめます。
よくある質問
アビスコとキルナ、泊まるならどちらですか? オーロラ優先ならアビスコ、町の便利さやアイスホテルを優先するならキルナ周辺です。両方に泊まる人も少なくありません。
ストックホルム観光とオーロラを1回の旅にまとめられますか? まとめられます。前半をストックホルムで過ごし、後半を夜行列車か国内線でラップランドへ移れば、1週間ほどで両方を回れます。
英語は通じますか? ほぼ問題ありません。駅や宿の案内も英語が充実しています。
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最終確認日:2026年10月22日