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カナダとアラスカでオーロラを見る

日本からオーロラを見に行く人の多くが選ぶのが、カナダのイエローナイフとアラスカのフェアバンクスです。北米は地磁気の北極に近いため、北欧より緯度の低い場所でもオーロラオーバルの真下に入ります。

北米はなぜ南でも見えるのか

オーロラの帯は地理的な北極ではなく、カナダ北極圏寄りにある地磁気の北極を中心に広がっています。そのため北緯62度のイエローナイフや北緯65度のフェアバンクスが、北欧の北緯69度前後の町と同じようにオーバルの真下に入ります。

南の都市にも可能性はあります。当サイトの計算では、エドモントンでKp 1前後、カルガリーでKp 2.3前後、バンクーバーでKp 4前後から、北の低い空に現れることがあります。

イエローナイフ(ノースウエスト準州)

グレートスレーブ湖の北岸にある町で、周りには平らな森と湖が続きます。内陸の気候で晴れる夜が多く、日本人向けの観測施設や日本語ツアーが多いことでも知られています。

冬のシーズンは11月中旬から4月上旬。1月の平均気温は−25°C前後で、−40°Cまで下がる夜もあります。暖房の入った小屋で待ち、オーロラが出たら外へ出るのが一般的なスタイルです。8月下旬から10月上旬の秋シーズンは、凍る前の湖面にオーロラが映ります。

ホワイトホース、チャーチル、アルバータ北部

ユーコン準州のホワイトホースは山に囲まれた町で、晴れて暗い夜ならほぼ毎晩チャンスがあります。タキーニ温泉の周辺で観測するプランも定番です。さらに北のドーソンシティまで足を延ばす人もいます。

マニトバ州のチャーチルは、秋のホッキョクグマ観察で知られる町です。オーロラは1月から3月が中心で、厳しい寒さを覚悟して行く場所です。

アルバータ州北部のウッドバッファロー国立公園や、ジャスパー国立公園は星空保護区に指定されており、空の暗さは抜群です。ジャスパーではKp 2前後から北北東の空に見えることがあります。

フェアバンクスとダルトン・ハイウェイ

アラスカのフェアバンクスはオーバルの真下にあり、静かな夜でも頭上に現れることがよくあります。郊外のクリアリー・サミットや、車で1時間余りのチナ温泉が人気の観測地で、チナ温泉では露天風呂につかりながら空を待てます。

さらに北へは、北極圏を越えるダルトン・ハイウェイがコールドフットやワイズマンへ続きます。未舗装区間が長く大型トラックが行き交う道で、走行を認めていないレンタカー会社も多いため、行くならツアーを使ってください。

冬のフェアバンクスは1月の平均気温が−20°Cを下回り、−40°Cに達することもあります。シーズンは8月下旬から4月中旬です。

日本からの行き方

イエローナイフへは、バンクーバー、カルガリー、エドモントンで国内線に乗り継ぎます。カナダ入国には電子渡航認証(eTA)が必要です。

フェアバンクスへはシアトルやアンカレッジ経由が一般的で、年末年始などに日本からのチャーター便が運航された年もあります。米国入国にはESTAの申請が必要です。どちらも英語圏ですが、ツアーによっては日本語ガイドがつきます。

観測施設での一夜

イエローナイフやフェアバンクスでは、町から離れた観測施設やロッジでオーロラを待つツアーが主流です。夜9時ごろに出発し、温かい飲み物のある小屋で過ごしながら、ガイドの合図で外へ出ます。帰りは深夜1〜2時ごろになるのが一般的です。

オーロラは一晩のうちに何度も強弱を繰り返します。最初に見えた淡い光で満足して早く帰ると、その後の大きな動きを見逃すことがあります。最後まで待つ体力を残しておきましょう。

−30°Cの寒さ対策

イエローナイフやフェアバンクスの冬は、日本の感覚とは別世界の寒さです。多くのツアーが厚手の防寒着とブーツを貸し出しているので、予約時に確認しておくと荷物を大幅に減らせます。

肌を出すと数分で凍傷の危険があります。帽子、ネックウォーマー、手袋は必ず重ね、使い捨てカイロはブーツと手袋の中に入れてください。日本から持っていくカイロは現地でとても重宝します。

北米ならではの楽しみ

イエローナイフでは、昼に犬ぞりやスノーシュー、凍った湖の上の氷上道路のドライブ、先住民の文化を紹介する施設の見学ができます。冬の湖上には、雪だるまの城を造るイベントが開かれる年もあります。

フェアバンクスでは、2月から3月にかけて世界的な氷の彫刻大会が開かれ、夜の会場はライトアップされます。北極圏を越えるツアーで「北極圏到達」の看板の前で記念撮影をするのも、日本人旅行者に人気の過ごし方です。

よくある質問

イエローナイフとフェアバンクス、どちらが見やすいですか? どちらもオーバルの真下で、晴れていれば見られる可能性が高い場所です。晴れやすさと日本語ツアーの多さではイエローナイフ、温泉や観光の幅ではフェアバンクスに分があります。

何泊すれば見られますか? 天候しだいなので保証はできませんが、3泊あれば曇りの夜を1〜2晩はさめます。可能なら4泊を取ってください。

−40°Cでもカメラは使えますか? バッテリーが急に弱るので、予備をポケットで温めておきます。屋内に戻るときはカメラを袋に入れたままにして、結露を防いでください。

秋と冬、どちらがおすすめですか? 寒さが苦手なら8月下旬〜9月の秋シーズン。雪景色と澄んだ空を求めるなら2〜3月です。

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最終確認日:2026年10月22日